どうも、ばねおです。
今回はゲーミングモニターを選ぶ上で重要な応答速度について解説していきます!
ゲーミングモニターを探してると製品情報の中に1msや5msといった表記を必ず目にしませんか?
この記事を読めば「ms」が何を表しているのか、数値が違うとゲームにどう影響するのかが分かるようになります。
記事の後半ではゲーミングモニターに必要な応答速度の目安を、実は関係のあるリフレッシュレート別で載せてますので、ぜひモニター選びの参考にしてみて下さいね!
モニターの応答速度とは?
モニターの応答速度=モニターに映る色が別の色に切り替わる速さ
単位はms(ミリ秒)、わかりやすく言いかえると1,000分の1秒。
例えばモニターの商品説明で1msと表記されている場合は、モニターに映る色が1,000分の1秒の速度で別の色に変わるということです。
5msの場合は1,000分の5秒で別の色に変化。
数値が少ない方が画面の色が切り替わるためにかかる時間が少ないという計算になりますから、1msと5msと比べたら1msの方が速い=優秀ってことになります!
応答速度(ms)は小さい数字の方が優秀だとわかったところで、実際にこの応答速度がどうゲーム影響するのかという話に入っていきます。
モニターに映る色が別の色に切り替わる速さで何が変わるのか?
ズバリ、応答速度はゲーム画面の残像やブレに影響します。
今時どんなゲームでも、常に画面の中では色のついたキャラクターや背景などが動いてるじゃないですか。
キャラクターが移動するだけの操作でも、元々キャラクターがいた位置には背景の色に変わって、キャラクターが動いた先にはキャラクターの色に変わる。
ようするにモニター上では常に色の変化が起こっているということになりますよね?
そして、ゲームの映像のスピード感のある色の変化に、モニターの応答速度が追いつかないと置き去りになった色が画面に跡として残ってしまうんですね。それがいわゆる残像というやつです。
逆に言うと、応答速度が速ければ速いほど残像やブレを抑えることができます。
GtGとは?
ゲーミングモニターの商品説明には、殆どの商品で応答速度に「GtG」という表記があります。
基本的に応答速度とは、モニターの色が黒→白→黒と切り替わる速度を表します。
それに対してGtGとは「Gray to Gray」の略で、グレー(中間色)→グレー(中間色)と切り替わる速度を表します。
※中間色は黒と白以外の色だと思って下さい!
黒→白→黒と色を切り替えるのはどちらも単色のため、モニターにとっては比較的簡単な作業で速度も出やすいです。
一方で中間色→中間色と切り替える場合は色を組み合わせて表示するので時間がかかります。
絵の具で考えると中間色をすぐに作るむずかしさが伝わるでしょうか?
黒や白の単色は最初から絵の具がチューブに入ってるので、チューブから出して塗れば簡単に表現できますよね。
対して黄緑色だと絵の具を混ぜて作らないと塗れないから青と黄色をちょっと黄色を多めにして混ぜて・・・とまず表現したい色を作るのに時間が必要です。
毎回色を作るのに絵の具を混ぜないといけないから当然単色よりも時間がかかる=GtGの方が時間がかかる。
GtG表記のない応答速度は、色を混ぜる時間を入れたら果たして何秒かかるのか?という重要な部分を計算してないってことになります。
なので例えば異なる2つのモニターのスペックを見比べた時に同じ1msの表記でも、1ms(GtG)と記載のある製品の方が応答速度は正確だと覚えておいて下さい!
今時、色が黒と白だけで構成されているゲームの映像なんてほぼないですよね?
なので黒→白→黒と単色の色の変化が速いアピールをいくらされても、それだけじゃ実用性がないんですよ。
ゲームで使われる色は殆どが中間色になる為、モニターを選ぶ際はGtG表記の製品を選んだ方がより信頼性の高い数値になるのです!
MPRTとは?
もうひとつ、応答速度をGtG以外にもMPRTと表記されているモニターもあります。
Moveing Picture Response Timeの略。
モニターに映し出された映像を撮影して、輪郭がどの程度ぼやけてるかをチェック。
輪郭がどの程度ぼやけてるか、なんて曖昧なデータを集めて修正するのでGtGよりも人間の感覚に近い残像感を測定します。
(残像感については黒挿入の記事で解説⇒黒挿入とは?モニターにどういう効果があるの?遅延は気になる? – ばねろぐ (banelog.com))
MPRTも数値が小さいほど映像が滑らかに表示されます。
そうはいっても、ぶっちゃけMPRT表記のモニターは選ばない方が無難です。
1ms(MPRT)と書いてあっても、肝心な(GtG)だと何msなのか全く分からないですからね・・・
GtGと書いてないということは、基本的な色の変化「黒→白→黒」で計測してるわけなので、MPRT表記しかない場合は「Gray to Gray」で試してないってことになるんですよね。
もしくは「Gray to Gray」で計測した結果、応答速度がそこまで速くないということが発覚したのでMPRT表記に変えてるとか、そんな裏事情がありそうです。
現在は販売されているゲーミングモニターのほとんどがGtGの計測方法を取っているのでMPRT表記を目にすることはあまりないかも知れませんけどね!
応答速度(ms)とリフレッシュレート(hz)の関係
モニターの応答速度とリフレッシュレートは実は大きく関係します。
リフレッシュレートがなにかわからない人はこちら⇒リフレッシュレートとは?fpsとの違いやおすすめのモニター紹介! – ばねろぐ (banelog.com)
リフレッシュレートは画面を切り替える回数ですよね。
画面を切り替えるということは当然画面の色も変わります。
こんな感じですね!
(説明のために右のイラストは魚の元いた位置をうっすら白色で残してますけど、色の切り替えが追い付いていれば本来は完全に背景の色に変わります)
続いて応答速度が遅いとどうなるのか。
こうなります。
これがいわゆる残像やブレと呼ばれるものですね!
こんなのが頻繁に映ってたらゲームになりません!!
おさらいすると、
モニターが画面を1回書き換える速度よりも応答速度の方が遅いと色の切り替わりが画面に追いつかないため、画面にブレが生じます!
では、ここまで説明をしてようやく本題に入ります!
モニターの応答速度は何msが目安?
応答速度が何msのモニターを選べばいいのか。
ゲーミングモニターでよく使われる144Hzのモニターで計算してみましょう!
144Hzだと1秒間に144回画面が書き換えられます。
応答速度(ms)は1,000分の1秒なので、
1秒=1,000msとなります。
計算式は
1,000ms ÷ 144回 = 6.94ms
ということで、
144Hzのモニターには最低6.94ms以下の応対速度がないとブレが生じます!
他のリフレッシュレートでも計算してみました!
以下4パターンのリフレッシュレートは特にゲーミングモニターでよく使われる数値です。
リフレッシュレート | 60Hz | 144Hz | 240Hz | 360Hz |
応答速度 | 16.6ms | 6.94ms | 4.17ms | 2.78ms |
それぞれこのような結果になりました!
例えば60Hzのモニターには応答速度16ms(GtG)以下の製品がいいということになりますね!
今や60Hzのモニターでも大体は5ms(GtG)以下、144Hz以上のものだと1ms(GtG)以下の製品が殆どなので、あまり注視しなくても最低限必要な応答速度は満たしてるはずです!
結論、まずはモニター選びのポイントとしてリフレッシュレートから探してみるのがおすすめですよ。
おすすめのゲーミングモニター 絞りに絞った3選!
MSI ゲーミングモニター G244F
- サイズ 23.8インチ
- リフレッシュレート 180Hz
- 応答速度 1ms(GtG)
MSIは現在私が使用しているメインモニターのメーカーです!
180Hzもあれば殆どのゲームが快適にプレイできますよ!
PC以外にも、PS5やNitendo Switchなどを繋げるモニターを探している方にもおすすめ。
ASUS ゲーミングモニター TUF Gaming VG249QM1A
- サイズ 23.8インチ
- リフレッシュレート 270Hz
- 応答速度 1ms(GtG)
ASUSのTUF Gamingシリーズはコスパの高いものばかり。
その中でもAmazon限定のこのモデルが240Hz以上のモニターで最もコスパがいいですね!
240Hzを超えていれば、現状全てのジャンルのゲームで最強です。
Pixio PX259 Prime ゲーミングモニター
- サイズ 24.5インチ
- リフレッシュレート 280Hz
- 応答速度 1ms(GtG)
Pixioも全シリーズ、コスパ高すぎ!
24.5インチとちょっとだけ大き目のサイズが欲しい方はこっち。
カラーで白が選べるのも自宅のPC環境を白で統一したい方におすすめできるポイント!
最後に
モニターの応答速度がどのように影響するかわかりましたでしょうか?
ちなみに、応答速度が十分でも残像感を感じてしまうことがあります。
なぜそうなるのか?
それはこちらの記事⇒黒挿入とは?モニターにどういう効果があるの?遅延は気になる?で解説してますので、ぜひご覧下さい!
ではでは~
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