どうも、ばねおです。
今回はモニターに関係する黒挿入について解説していきます!
黒挿入はゲーム映像の残像感を極力減らすための機能であり、様々なゲーミングモニターに採用されてます。
ゲームをさらに楽しめるようになるとても有効な機能ですが、黒挿入はメーカー毎に名称が違うのであまり聞き馴染みのないワードかもしれませんね。
黒挿入について知っておくとゲーミングモニター選びに役立つはずですのでぜひ最後まで見ていって下さい!
ゲーミングモニターの黒挿入とは?
黒挿入とは名前の通り、黒一色のフレームを入れることです。
黒一色のフレームをどこにいれるのかというと、ゲームや動画の映像のフレームとフレームの間に入れます。
この黒挿入の目的はズバリ、ゲーム映像の残像感を無くすため!
「残像感がなくなる=滑らかな映像になる」なのでゲームをする上で必須と言ってもいいでしょう!
(残像云々については応答速度の記事でも語ってますので、まだ読んでないならコチラも必見ですよ!⇒応答速度とは?1msや5msって?おすすめのモニターも紹介!)
で、黒挿入の効果について解説する前に少しだけ残像について解説します。
昨今のゲーミングモニターは十分な応答速度を持っていると上記の記事でも書きました。
じゃあそもそも他に対策しなくても残像なんて出ないのでは?
と、思いますよね。実際その通りです。
応答速度が速ければ、モニター上では残像が残ることはほぼありません!
・・・ですが、人間の目には錯覚というものが存在します。
大半の方がパソコンのモニターで使用している液晶ディスプレイですが、特徴として常にバックライトが点灯している状態にあります。
その状態でフレームを切り替えても、
直前まで映っていた前のフレームが残像として視覚に残りやすくなっているんです。
この現象は『ホールドボケ』と呼ばれています。
このホールドボケによって残像感を感じてしまうのは、ただの目の錯覚なので応答速度が速くても関係ありません。
仮にモニターの応答速度が0msになったとしても残像感を完全になくすことはできないそうですよ!
で、その残像感をどうにかしたい!
って思った時に活躍するのが今から解説する黒挿入です!
黒挿入の仕様と効果を解説!
ホールドボケによる目の錯覚を防ぐ方法は、フレームの切り替え前にバックライトを消灯させれば良いのです。
バックライトが点灯したまま次から次へ新しいフレームを見続けることがホールドボケにつながるからですね。
「バックライトを消灯=黒一色の画面を一瞬だけ表示させる」
黒挿入はこれをフレーム間に毎回行います。
・・・なんかこれだけで残像感、消えそうな感じしませんか?
実際消えます。
一見簡単そうなことをしているこの黒挿入のおかげで、残像感は殆どなくなるので効果は絶大です!
残像感がなくなるメリットは沢山。
FPSであれば、画面上の建物や敵がブレることがなくなれば敵に弾を当てやすくなりますよね。
MOBAでも、敵がくっきり映っていればスキルが格段に当てやすくなります。
これら対人ゲームでは特に重要なことです。
当てれば勝ち、外せば負けなんて場面いくらでもありますからね!
MMORPGでも同じで、モンスターが攻撃してくるモーションが見やすかったりするだけで戦いやすさは向上します。
とにかく、ゲームをする上で残像感はないに越したことはないです!
遅延など、黒挿入のデメリットは?
黒挿入のメリットは分かってもらえたかと思います!
では、黒挿入にデメリットは果たしてあるのでしょうか。
よく言われているデメリットは大きく3つほど挙げられますね。
1つ目は、黒挿入がない常時点灯と違って目では認識できないほどの高頻度で点滅をしているため、目に疲れがたまりやすくなります。
超高速で瞬きをずっとしてるような感覚ですね。
2つ目は、
毎回黒一色を挟んでいることでどうしても画面が暗く表示されてしまうということです。
とはいえこれら黒挿入のデメリットに関しては各メーカーの企業努力で緩和されていってますので、基本的には黒挿入はメリットの方が全然大きいと思って間違いありません!
私自身が黒挿入のオンオフを切り替えられるモニターを使っているのでどちらも試しましたが、正直どっちにしてても目の疲労度や画面の暗さは全く変わらないですね。
3つ目は、フレームとフレームの間に黒一色のフレームを挟むことで遅延が発生すると言われてますね。
ただこの情報はぶっちゃけ古い!
一昔前のモニターならそう感じることもあったみたいですが・・・
今のゲーミングモニターはどれも高性能でリフレッシュレートも高いのばっかりだし、処理速度も速いのでまず遅延はおきません。
(ここでいうリフレッシュレートが高いモニターはせいぜい100Hzとかそこらのレベルの話なんで、今時どのモニターでも大丈夫ですよ)
それに60Hzのモニターなどを使ってて多少処理が遅れたとしても、普通にゲームをプレイしてて認識できるレベルの遅延ではないので気にしなくて大丈夫です!
結論、使ってて気になるような黒挿入のデメリットは特にないのです!
黒挿入はメーカー毎に名称が違う!?
黒挿入の技術には各メーカーで独自の名前が付けられています。
モニターを探してて、黒挿入あるのかなって確認する時には役に立つはずなので載せておきますね!
メーカー | 黒挿入 |
BenQ | DyAc |
ASUS | ELMB |
LG | 1ms Motion Blur Reduction |
Acer | VRB |
Pixio | MPRT |
他の記事でも紹介してるモニターですが、
特にBenQのDyAc技術は黒挿入の中でも評価が高いです!
私はBenQのモニターを常にDyAcオン状態で使ってまして、残像感は微塵も感じません。
それでいて、先ほど挙げたように黒挿入のデメリットは全く影響ありませんよ。
実はメーカー毎に黒挿入の効果は大小ありまして、フレーム間で黒一色になっている時間の長さで差がつきます。
基本的に黒一色の時間が長ければ長いほど残像感は軽減されます。
もちろん黒一色の時間を延ばせばそれだけ画面が暗く映ったりデメリットもあるわけですが、そのデメリットを感じさせないように工夫できる技術を持ったメーカーほど黒挿入の効果は高いです。
残像感がなくなると評判の良い黒挿入はBenQのDyAcと、次いでASUSのELMBです。
より効果を実感したい方はこのどちらかのメーカーでモニターを選ぶのがおすすめですよ!
144HzでDyAc対応の『BenQ XL2411K』はばねおイチオシのモニターです!
FPSをメインでプレイするさらに高リフレッシュレートを求める方には下のモニターをおすすめ!
280HzでELMB対応の『ASUS TUF Gaming VG259QM』は超高性能の割に値段もそこまで高くありません!
最後に
黒挿入は、残像感という特に対人ゲームをする人には不利になる要因を減らせる効果があるということが分かったと思います。
特にFPSやMOBAがやりたくてモニターを選ぶ場合、黒挿入のありなしを検討材料のひとつとして考えてみてはいかがでしょうか。
他にも、モニター選びで重要なリフレッシュレートについてもコチラで解説してます⇒リフレッシュレートとは?fpsとの違いやおすすめのモニター紹介!
よかったらこちらもご覧下さい!
ではでは~
コメント
コメント一覧 (5件)
黒挿入機能はどのメーカーが残像感が少ない、などメーカーごとの性能差はありますか?
ぴょんまるさん
コメントありがとうございます!
黒挿入機能は1フレームに対して黒挿入の時間が長いほど残像感が少ないとされていまして、中でも一番黒挿入の時間が長いのはBenQのDyAcです!
ASUSのELMBもBenQのDyAcに次いで黒挿入の時間が長いです。
他は似たり寄ったりって感じですね。
ちなみに黒挿入の時間が長いほど画面が暗くなりやすいですが、BenQの「DyAc+」モニターは黒挿入の時間以外がより明るくなるように作られているので画面の明るさが損なわれない優れものです!
重ね重ねの質問になって申し訳ないです。私は今、Kooruiの165Hz、IPSのモニターをValorantなどのFPSゲームで使っているのですが、最近、残像感がどうしても気になってしまいます。今はBenQのXL2411Kを検討しているのですが、他に性能が良くて値段が抑えめなモニターがあったら教えてほしいです。条件は、・予算4万円くらい・黒挿入機能あり・リフレッシュレートは120Hz以上・主な用途はFPSゲームです。また、ここはもう少しお金を出して240Hzモニター買ったほうがいいでしょうか?
165Hzの高リフレッシュレートのモニターでも残像感を感じていらっしゃるようでしたらリフレッシュレートは下げない方がよいかもしれません。
応答速度をどれだけ速くしてもホールドボケは取り除けませんが、リフレッシュレートを上げれば1フレームを表示している時間を短くできるので視覚に残りづらくホールドボケを軽減できます。
BenQのXL2411Kはコスパの高いモニターですがリフレッシュレートは144Hzで下がってしまうので、すでに165Hzのモニターを使っているぴょんまるさんにとってはDyAcの機能だけだと物足りないかもしれません。
なので240Hzのモニターを買った方がいいかもしれないですね!
予算をちょこっとオーバーしてしまいますが、4万4千円ほどでリフレッシュレート280Hz、ELMB(黒挿入)機能付きの「ASUS ゲーミングモニター TUF Gaming VG259QM」がおすすめです!
記事内に商品のリンクを貼っておくのでよかったら見てみて下さい。
ありがとうございます!参考にさせていただきます